公開期間： 9月30日(土) ～ 10月22日(日)

場　　所： 金の間

慶長末から元和年間頃の京都と祇園会の様子を描いた六曲一双の屏風である。勝興寺本は、二条城を描く洛中洛外図屏風の中でも一双揃って現存する最も古い作品とされている。向かって右隻には、豊国神社、方広寺などのほか御所が大きく描かれる。左隻には、二条城が大きく描かれ、その左に堀川七条に移った西本願寺と東寺などが描かれている。
寺伝によれば、この屏風は関白鷹司政煕の娘諧子が勝興寺第二十代本成に嫁ぐ際、輿入れ道具として持参したものとされる。一方、西本願寺が極めて大きくかつ手の込んだ描写となっていることから、勝興寺第十三代准教のもとに嫁いだ西本願寺第十二代准如上人の娘小良姫が輿入れの際に持参したものであるという説もある。

公開期間： 10月23日(月) ～ 11月5日(日)

場　　所： 金の間

本屏風は、全体に銀箔が貼られており、もとは玲瓏な光を放っていたと考えられる。向かって右隻には、雲間に金の日輪があり、垣の後ろに早春の草花が描かれている。左端には、かきつばたが植えられ、水が左隻の方へつながっていく。左隻には、銀の三日月が置かれ、右隻から続く水流に紅葉が散り、水辺には萩が描かれている。画面左には垣があり、奥に紅葉、手前に松が描かれている。松の緑の葉の上には雪が描かれていたものと思われ、本図は四季が移りゆく様子が描かれたものと考えられる。

公開期間： 9月30日(土) ～ 11月5日(日)

場　　所： 本堂

本作は、全体に金箔が貼られ、瓢簞のような形をした籠に、花々を生けた様子が描かれている。屏風の裏面には「竹図」があり、竹の間に水が流れ、花や苔が生えた岩も描かれている。落款、共箱はなく、作者も不明である。もとは、奥書院（金の間）に飾られていたといわれている。